nonnon Books

のんのん的 本の話題を書いていきます
066/64(ロクヨン)
このミステリーがすごい!のランキングやベストセラーランキングが発表されると、年末だなと思わされます。今回読んだのは2年前に「このミステリーがすごい!」の1位を獲得した作品。横山秀夫さんの久々の新作です(といっても2012年刊)。読み終わった後に知ったのですが、NHKでドラマ化されるんですね。主演はピエール瀧さんです。

066/64(ロクヨン)

横山さんの小説を読んでいると、警察はいろいろな立場の人がいると思わされる。日頃多く接することもないし、描かれるのは捜査1課とかデカと呼びたくなる刑事が多い。

今回の主人公は広報官。これだけ聞いてもさっぱり。「警務部」と「刑事部」との争い。これも初耳。警察小説を読む方にはあたりまえのことなのでしょうか。警察ってやっぱり真っ黒。悪いことをしているというよりも中が見えない。

でも、ふと我にかえる。今の自分の仕事ですら、外から見ているときは何もわかってなかった。今だって知っていることはほんの少し。

全1巻だけれどそれでも長編。伏線がどんどん広がり、登場人物が増えていく。ページが残り少なくなっていくというのに終わりがギリギリまで見えてこない(この感覚って紙の本の感覚)。なげかけっぱなしの謎もある。ただ、大きな謎解きの部分が横山さんらしい人間味がある。人ができることにこだわって本を書いている気がする。

フィクションだから何をやってもいい。そういう小説も嫌いではない。けれど、起こりそうなことであるから実感できることがある。「横山秀夫の小説を読んだ」という気になった。次作は動いているのだろうか。多作である必要はないけれど、読者は読後すぐ次が待ち遠しくなってしまう。





 
| のんのん | 100冊Book 2014 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
065/沸騰!図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (+α)
065/沸騰!図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ
参考/「新潮45」2014年3月号p96-107「公立図書館は無料貸本屋ではいけない」 対談:林真理子×樋渡啓祐

ちょうど1年前に『図書館が街を創る』という本を読んでいました。結局、そのあと武雄市には行けず自分の目では見ていません。この1年で大きく変わったのは、図書館についての専門書でない本が発売され、CCCが運営する図書館が少しずつ増えていること。図書館について世間が関心を持つきっかけとなった、と考えると、それは武雄市図書館の功績ではないでしょうか。

公営の場所は、どこかにあきらめが見えることがあります。それは必要なものだから無理をさせないということ。銀行もそうです。長く続けてもらうために時間が短くても土日に休んでいても”仕方がない”。それが最近では変わりつつあります。住民票などが発行できる機械。休日開館。ネットバンキング。図書館も開館時間が増え、サービスが多様になっています。そのなかで、何を選んで何をやめるのか。

この本では、樋渡市長が選んだものやめたものが書かれています。ブックカフェ、書店、レンタルを始めて、自動貸出機を入れました。あるひとつの側面なので、これが全てではないでしょう。反対派も多くいると聞きます。この本の中でも紹介された、新潮45の対談では「無料貸本屋」について話題になっています。武雄市図書館では複本は2冊までしか購入していません。それは、ベストセラーを早く読みたい!という希望は叶えられない。けれど、本はお金を出して買ってほしいと思う著者の希望からすると、どうだろうか。

この論争でいつも思うのは、図書館も本を「買っている」ということ。そして、図書館で借りられなければ「本を必ず買う」のかということ。一度読んだら、「もう本を買うことはないのか」ということ。図書館が無料貸本屋だとして、それだけを理由にしてしまうのは安易ではないのか。

サービスの形がひとつでないように、「本が売れない」という答えはひとつではない。図書館が無料貸本屋と言われるなら何かそれに対する答えは出すべきだと思う。「発売されてから半年は貸出しない」のか、「複本の数を減らす」のか。ほかにもあるのか。

本を読んでみようかな。と気軽に思えるようになったと考えると、武雄市図書館は正解なのだと思う。
専門家の反論に納得するところもある。けれど、どちらも歩み寄らないでは変わらない。樋渡市長の考えを読みつつ、その隙間を考える。思いを伝えるプロでもある政治家の著書。ひとり語りということもあり、読みやすい本です。


◎図書館本◎もくじ◎ 
| のんのん | 100冊Book 2014 | 10:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
064/図書館員のためのPR実践講座ー味方づくり戦略入門ー
064/図書館員のためのPR実践講座ー味方づくり戦略入門ー

図書館というと、資料収集やレファレンス(=調査・相談の意味で使われている)というものについて書かれている本が多い。また司書課程でもいかに資料を手渡すかについては書いてあっても、PRのことについてはそこまで書かれていない気がする。

もしかして、図書館業界初!?と思えるようなこのテーマ。著者は図書館サービス計画研究所代表の仁上氏。まだまだ図書館初心者の私はほとんど知識がないが、全国で図書館職員向けの講演をされている方とのこと。

この本のよいところは、当たり前と思えることにもきちんと言及しているところ。前職でレイアウトなどを学んだ身からするとポスターの作成術は、当然工夫したほうがいい。でも、図書館の方はまじめなのか、ただただ情報を正確に伝えることを重視している。途中でポスターのいい例・悪い例が出てくるけれど、実際これを見てどこがおかしいの?と思う方もいるかもしれない。

「ちがう、おかしいんじゃない。見ようと思わないだけなの」。と思わず返したくなる。そう、丁寧にイチから、いやゼロから言わないと気づかないのだ。

ただ、これ以外に関して、図書館の専門的なところになればなるほど、私には未知の世界。きちんと説明してもらえることで、発見がたくさんあった。「予算がない」「時間の余裕がない」とぶつぶつ言う前に無料でささっと出来ることがある。

仁上さんの講演が聞いてみたい。この本が好調であれば、ブランディング編・パスファインダー編と続けたいとあとがきにある。ぜひ、読んでみたい。良い取り組みをしていればいい。ではなくて、それをどう伝えていくか。ここまでが図書館の仕事なのだ。



◎図書館本◎もくじ◎ 



 
| のんのん | 100冊Book 2014 | 23:19 | comments(2) | trackbacks(0) |
063/コーチングの教科書
063/コーチングの教科書

学びたいと思っていることのひとつ。コーチング。とはいえ、周りに体験者がいないので、何から手をつければいいのか…。ビジネス書が充実している書店で迷いに迷い、わかりやすいタイトルを選ぶ。

「コーチングの基本」「コーチングの実践」「コーチングの応用」。大きく3つのポイントに分かれていて、基本の時点でいままで思い描いていたコーチングとはまったく違っていたことがわかる。もっと深くて複雑。図解されていてわかりやすいが、それでも一筋縄でいかない感じ。そうそう身につけられるスキルではない。

ざっと読んだだけで、ふせんだらけ。自分に足りないことがたくさんあると気づかされ、手帳にたくさんのメモを書いた。手で書かないと覚えないというか、自分で書きうつすことで頭に入る。

自分のことでも自分ではわからないことがある。他人のことなら、なおさらよくわからない。何ができるかわからないけれど、それでもこの本を読んでいるとすぐできそうな何かがたくさんあることがわかる。

まだ1度目。何度か読んで基本だけでも自分のものにしたい。


 
| のんのん | 100冊Book 2014 | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
062/未来の図書館、はじめませんか?
062/未来の図書館、はじめませんか?

12月になって、年初めに決めたいろいろが進んでないことに気づいたりします。関心が変わるのはまあよくあることなのですが…。今年のテーマの一つである、「図書館を学ぶ」。意識をしていてもあまり多くを読むことはできませんでした。何度も書いていますがきっかけは1月に発売された『つながる図書館』。今回はその本とつながっている一冊です。

ゲンロンカフェでの猪谷さんのイベントに登壇者としていた岡本真さんの著書。確かそのイベントの時に図書館の本を書いているとおっしゃっていて、ずっと楽しみに待っていた本でもあります。

図書館に近い人ではありますが、中の人ではない岡本さんによる図書館のこと。猪谷さんの本とは違った視点で考えたいことがたくさん出てきました。特に後半の今ある図書館をどう変えていくか、そのヒントやアイデアをどう生み出すか。

たくさんの図書館を見に行くことは近場が中心ですが、岡本さんの話を聞いてから実行していることでもあります。何ができるだろう、と考えることも大事ですが、実際のいろいろなことを見に行く、フィールドワークのようなこともとても大切なこと。

実践しようと思うことがたくさん出てきました。それをこれから行うこと。ふむふむ〜で終わらせてはもったいないですからね。いろいろなスピードについて最近考えさせられることがあります。

反応の速さ、返事の速さ、行動の速さ、対応の速さ。スピードが速いことでよい結果を生むことがあります。もちろん、熟考も大切。でも、考え始めるまでは速いほうがいい。後まわし、って単純に後悔という言葉にすごく近づく気がします。”後”つながり。



◎図書館本◎もくじ◎ 
 
| のんのん | 100冊Book 2014 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
反社会学講座
反社会学講座 (JUGEMレビュー »)
パオロ・マッツァリーノ
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
blogのリンク
+ PROFILE