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児童書「悪い本」「ゆうれいのまち」+怪談えほんのこと
岩崎書店の怪談えほん
2011年に発行されたシリーズで、既刊は5作。
そのなかで読んだことがあるのは『いるの いないの』のみ。

そのものから感じる怖さというよりも、
雰囲気が怖い絵本という印象です。

011/悪い本
映像作品を見ているような絵本。
悪い本が自分から語ります。本自体はそのカメラ(絵)には映されず、
その声はくまのぬいぐるみから聞こえてくるように思います。

悪い本がひつようなとき、
それがどんなときかは書かれていません。
これを読む子どもは、なかでも、心のどこかにひっかかった子は、
いまが悪い本がひつようなときだ!、と思うときがくるような気がします。

語り手ではありませんが、主人公である女の子、
まるで不思議の国のアリスのような金髪の子は、
悪い本を手にしたのでしょうか。

一場面一場面に、エピソードがひそんでいそうな、
余白のある絵本です。


012/ゆうれいのまち
ひとりっこの私は、ひとりで考える時間が長いように思っています。
だから、なにか現象に理由を付けて納得をしたり、
頭の中の誰かと話をしているような気持ちになったり。
子どもの頃、遠くへひとりでいくことはなかったけれど。
こんなふうに、部屋の窓を誰かがたたくことがあれば、
どこかへ遊びにいったかもしれません。

あるとき、ともだちがぼくの部屋の窓をたたきます。
出かけたさきは、ゆうれいのまち。

ホラーは苦手なのですが、
作家の恒川さんの世界はなぜか怖いのに、怖くなく。
この絵本も、大畑いくのさんの絵の力もあるのでしょうか、
おそろしくて、目を背けるというものではありません。

解釈は読者にゆだねられている気がして心地よい絵本です。



なぜ、3年前にでた怪談絵本を手に取ったのかというと、
先日読んだ図書館振興財団の機関誌、
「あうる(現:図書館の学校)」の2012年夏号にこんな記事が。
話題の本 『怪談えほん』は図書館の本にふさわしい?
(リンク先に記事はありません。バックナンバーの購入は可能です。)

私は、大人になってから手にする絵本が多いからか
それを子どもがどう感じるのか、想像することしかできません。
読書アドバイザーの講座を受けているときにうかがった、
学校図書館の方や長く児童書を担当されている方の言葉には、
初めて知ることがたくさんありました。
経験から見えるいろいろなことを学ぶことができました。

これは、児童書架にふさわしいのか、ということも
考えながら読んでみました。

美しくてやさしい話も、もちろんすてきです。
でも、こういう怖い話もいろいろな感覚も必要です。

あのとき読んだおはなしの、あの感覚!っていう体験。
自分で興味を持って手にする怖いおはなしの思い出。
悪い本が必要!ということ、
ゆうれいのまちへ出かけるということ、
本当に行わなくても、この絵本の怖さが頭にあれば、
感情にブレーキがかかるかもしれません。

できれば、大人が手渡すのではなく
自分で手に取ってほしい絵本。
手に取れるように目のつくところに置いておきたい絵本です。

第19回 日本絵本賞決まりましたね。
(3/20 22時現在、サイト未掲載。今日の受賞作発表は毎日新聞記事のみ?)
受賞作はあらためて読んでからブログ記事に書こうと思います。

<色分けは以下のとおり>
絵本よみものちしき
 
| のんのん | 児童書memo | 22:26 | comments(0) | trackbacks(1) |
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「怪談えほん4ゆうれいのまち」恒川光太郎
子供たちは、おばけが大好きです。 不思議な話、怪しい話、怖い話が出ると、いきいきと目を輝かせて聴き入ります。幼いころから怪談に親しむことによって、子供たちは豊かな想像力を養い、想定外の事態に直面しても平静さを保てる強い心を育み、さらには命の尊さや他者
| 粋な提案 | 2014/07/11 2:00 PM |
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